日本オラクル(4716) クラウドサービス好調。利益貢献高い保守・サポートも堅調で最高益続く見込み

QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2019/03/28)

・3Q累計は8%営業増益。通期7%増益予想据え置き
 19/5期3Q累計の単独業績は前年同期比で6%増収、8%営業増益だった。注力するクラウドサービス(ネットを介した情報サービス)が好調。利益貢献度の高い保守・サポートも堅調。企業価値研究所は3Qまでの業績を考慮して、事業別の業績予想を小幅修正したが、全体では通期営業利益は前期比7%増の602億円の従来予想を据え置いた。最高益更新見込み。
 中期的にも最高益が続くとみている。景気や企業業績の先行きに不透明感が強まっているが、クラウドサービスはシステム構築および運用の両費用が軽減されるため、情報化投資が遅れている中堅・中小企業での導入が順調に進むとみている。また、IoT(モノのインターネット)の普及によるデータ取扱量の増加も同社のデータベースソフトの需要増を後押ししそうだ。

・1300億円を米オラクルへの長期貸付金に
 3Q決算短信で1300億円を親会社の米オラクルへの長期貸付金にしたことが明らかになった。当研究所ではこれまで「配当金による余剰資金の活用を望みたい」と指摘してきただけに、今回の貸し付けには失望感を否めない。

・リスクファクター ~景気回復の腰折れ他

・アナリストの投資判断 ~増配期待後退で当面上値の重い展開か。中長期投資対象との評価変わらず
 3Q決算発表の翌営業日の株価は急落した。米オラクルへの長期貸付金が投資家を失望(増配期待後退)させたようだ。当研究所では「増配期待後退で当面の株価は上値の重い展開が続く」とみている。ただ、業績は好調で最高益の更新が続く見込み。財務内容も良好。よって、中長期的な投資対象としての評価は変わらない。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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