QUICK企業価値研究所アナリスト 豊田博幸(2019/03/07)
・18/12期4Q3カ月は2四半期連続の減収
直近の18/12期4Q3カ月の連結売上高は前年同期比0.5%減と、2四半期連続の減収。主力の歯科製品関連事業が減収となったことが響いた。国内向けは当面鈍いが、海外向けの強さから今後は増収を見込む。企業価値研究所による19/12期通期の連結業績予想は、売上高が374億円→375億円(前期比3%増)と、従来予想とあまり変わらないが、円高やシステム関連費用の増加が利益を圧迫するため、営業利益を108億円→96億円(同1%減)に減額する。19/12期通期の想定為替レートは1ドル=112円→108円、1ユーロ=130円→125円と円高に修正。為替レート1円の円高が営業利益に及ぼす影響額(通期)はドル0.4億円、ユーロ0.4億円のマイナスを想定。
・18/12期通期の営業利益は3%増
18/12期通期の連結売上高は前期比6.4%増の365億円。利益面では高採算の歯科製品関連事業の売上構成比の低下や、生産能力増強に伴う費用増などがあったが、工場操業度の上昇や経費節減で吸収し、営業利益は同2.7%増の97億円と、増益を確保した。
・リスクファクター ~各国における法規制の変更
・アナリストの投資判断 ~来期以降の利益成長に合わせた緩やかな上昇を予想
主力の歯科製品関連事業は、競争力の強い自社ブランド製品を持つ。工業製品関連事業は自動車向けをはじめ顧客開拓が進んでおり、事業成長力は強い。今期は減益が見込まれるが、中期的に業績拡大が続くとの見通しに変更はない。株価は19年2月8日に昨年来安値となる1661円を付けた後は、円安・ユーロ高基調もあり緩やかな上昇に転じている。今後は来期以降の利益成長に合わせた緩やかな上昇を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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