QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2019/02/21)
・今期5期ぶりの営業最高益へ、前回予想からも増額
3Qの好調を受け、企業価値研究所の今期予想を入園者数前期比7%増、連結営業利益同16%増に上方修正。35周年イベント効果による入園者数増に加え、記念グッズなどによる商品単価上昇もあり、人件費やイベント関連費の増加を吸収、2桁増益かつ5期ぶりの最高益更新へ。
・更なる開発で長期的に入園者数4000万人レベルへ
「TDS」の大型アトラクション「ソアリン」(今夏)、同「美女と野獣“魔法のものがたり”」等から成る「TDL」エリア刷新(来春)、「TDS」大規模拡張(23/3期)などにより24/3期(「TDR」40周年)は入園者数3750万人を予想。減価償却拡大を入園者数増、チケット価格改定、商品単価上昇、新ホテルの貢献で吸収し、連結営業利益は24/3期にかけ年率9%成長へ。前回予想との比較では新雇用区分導入に伴う人件費増や商品単価想定引き下げを今期の顧客基盤底上げによる入園者数積み増しでカバーできる見通し。長期的には更なる大規模開発により入園者数4000万人レベルへの引き上げが可能とみて、その場合の連結営業利益を約2300億円と試算している。
・リスクファクター ~天候要因、舞浜一極集中など
・アナリストの投資判断 ~長期的成長シナリオに基づけば株価上昇余地は依然大きい
長期的に更なる開発で入園者数4000万人への成長を仮定した当研究所試算に基づくPERは25倍。過去10年の平均PER30倍や優待目的で長期保有する個人投資家が多い点を考慮すると、株価上昇余地は依然大きい。価格改定の可能性や「アナ雪2」など本年公開映画による押し上げ効果への期待も株価上昇を後押ししよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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