キヤノン(7751) 既存製品の悪化が厳しいデジタルカメラを中心に業績予想を下方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2019/02/20)

・19/12期は営業減益予想へ
 企業価値研究所の19/12期通期の連結予想営業利益は3480億円→3150億円(前期比8%減)へ下方修正。イメージングシステムでは一眼レフなど既存のデジタルカメラの苦戦が今期も続くとみたほか、オフィスにおけるレーザープリンターなどもやや厳しくみたため。前期との比較では、イメージングシステムや産業機器その他の有機EL関連が落ち込むとみている。来期以降は、メディカルシステムの成長やレーザープリンターの調整が完了することを前提に緩やかな増収・増益を見込んでいる。

・デジタルカメラの在庫は依然高水準
 フルサイズミラーレスカメラの新製品は順調だった模様だが、一眼レフのエントリーモデルなど既存製品は苦戦。18/12期末時点の在庫は依然高水準にある。

・18/12期は営業7%増益
 18/12期の連結営業利益は3430億円(前期比7%増)。上期までの産業機器その他の好調、17/12期に計上したオフィスの減損費用の反動などにより増益に。

・リスクファクター ~海外依存度の高さ、提携先の業況など

・アナリストの投資判断 ~注視すべきポイントはあるが、配当利回りなどによる割安感で注目される可能性も
 当研究所では、当面の株価について、やや強気にみている。今年に入って半導体製造装置など精密株は値上がりに転じた銘柄が多くみられている。大きく下げたことで割安感が出てきたためだろう。イメージングシステムの在庫の問題など注視すべきポイントはあるものの、同社においてもしばらくは回復傾向が続こう。最近の日経予想配当利回りは5%前後にあり高水準。利回りなどからみた割安感が注目される可能性も考えられる。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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