三菱地所(8802) オフィス賃貸の順調な推移などを背景に、中期的な増益予想を維持

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2019/02/13)

・3Q累計利益は高進捗も想定内。通期予想を維持
 19/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、営業収益1兆2500億円(前期比5%増)、営業利益2150億円(同1%増)の前回予想(18年12月)を据え置く。3Q累計実績は、特に利益面で高進捗だったが、物件売却の進捗が主因であり、当研究所の想定内だった。

・中期的には緩やかな営業増益基調を見込む
 続く20/3期および21/3期の連結業績についても当研究所では、緩やかな増益基調の継続を見込んだ前回予想を据え置く。引き続きオフィス賃貸を中心にビル事業が堅調に推移するとの見方を変えていない。

・19/3期3Q累計は物件売却が牽引して営業14%増益
 19/3期3Q累計の連結業績は、営業収益が前年同期比11%増の8744億円、営業利益が同14%増の1629億円だった。ビル事業における物件売却、住宅事業における賃貸マンションの売却が順調に進捗し、全体の業績を押し上げた。また、ビル事業におけるオフィス賃貸も引き続き好調に推移した。

・リスクファクター ~マンション価格、金利などの上昇

・アナリストの投資判断 ~中期的なマンション販売の回復で株価に上値余地
 株価は14年10月末の日銀の追加金融緩和を受けて2930.0円まで上昇したが、3000円台を捉えられないまま伸び悩んだ。15年8月後半以降は株式相場全体の下落を背景に同社の株価も下落基調を強めた。その後も戻り局面では上値も重く、18年後半以降は2000円を下回る水準での推移が続いている。当研究所では、オフィス賃貸が好調に推移するなか、中期的に営業増益基調の継続を見込んでいる。今後、投資回収が進むとともに、マンション販売の回復により、株価に上値余地があると考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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