村田製作所(6981) 足元の受注水準はやや低下だが、従来予想を据え置き

QUICK企業価値研究所アナリスト 豊田博幸(2019/02/07)

・主力のコンデンサの受注は高水準を維持
 主力のコンデンサの受注高をみると、直近の19/3期3Qは10四半期ぶりに前年同期を下回ったが、自動車の電装化や電気自動車の需要増を背景に受注水準は依然高く、需給の逼迫が続く。増収効果や全社的なコストダウンに加え、コンデンサの値上効果が寄与しよう。19/3期の企業価値研究所による連結業績予想を据え置き、売上高が1兆6300億円(前期比19%増)、営業利益が2850億円(同75%増)とする。4Qの想定為替レートは1ドル=112円→108円と、円高に見直した。為替レートの変動が営業利益に与える影響額はレート変動幅1円当たり45億円(年間)と試算している。

・19/3期3Q累計は18%増収、55%営業増益
 19/3期3Q累計の連結売上高は、自動車向けをはじめ幅広い用途での拡大などが寄与し前年同期比17.7%増の1兆2160億円。利益面では販売価格の下落などがあったものの、コストダウンや工場操業度の向上が寄与。研究開発費や販管費も拡大したが、増収効果で吸収し、営業利益は同54.6%増え、2251億円になった。

・リスクファクター ~販売価格の下落など

・アナリストの投資判断 ~過去最高益の更新を評価し、株価は上昇を予想
 スマートフォン向けの販売は鈍っているが、自動車の電装化や電気自動車向けの拡大もあり概ね堅調に推移。利益面では、樹脂多層基板「メトロサーク」の利益改善に加え、コンデンサの値上効果も寄与。当研究所による19/3期営業利益予想は2850億円(前期比75%増)と、16/3期以来の過去最高更新となる見通しだ。自動車向けをはじめ他用途の拡大もあり、成長企業としての評価も変わらない。今後の利益成長に合わせ、株価は上昇を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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