QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2019/01/31)
・生産性向上などで19/3期の営業利益率は50%台へ
企業価値研究所は19/3期3Q累計の進捗状況などを踏まえ、各事業の予想を見直し、通期は前期比11%増収、同18%営業増益に引き上げる。システムサポート(SS)事業は1Qからの高成長が継続し、想定を上回る伸びを示している。オフィスオートメーション(OA)事業も業務用パッケージソフトの販売好調などから3Qは想定以上に伸びた。主力のシステムインテグレーション(SI)事業は堅調に推移しており、概ね想定通り。受注前を含め案件管理を厳格化することで不採算案件を防止する仕組みが機能しているほか、受注時期の平準化などを通じたシステム構築の生産性向上、システム運用サポートの効率化などで採算性が一段と高まると評価している。営業利益率は51.4%と50%台に乗る見込み。
・20/3期も上方修正、8%増収、9%営業増益を予想
翌20/3期も上方修正し、前期比8%増収、同9%営業増益を予想する。過去最高益の更新が続く見通し。SI事業が伸びるほか、SS事業はクラウドサービスの拡大に加え、SI事業の拡大に伴いシステム構築後の運用支援サービスが好調に推移する見通し。
・リスクファクター ~不採算案件の発生、景気後退
・アナリストの投資判断 ~指標面では概ね妥当。中長期的には上昇見込む
3Q決算発表を受けて株価は大幅に上昇したが、当研究所は3Q累計業績を踏まえ一段の成長期待から業績予想を引き上げており、指標面では概ね妥当な水準と考えている。下値不安が小さく、安定的な業績拡大が期待できることから、中長期的には上昇を見込む。当研究所の評価ポイントは、(1)営業増益が続く安定的な収益構造、(2)潤沢な手元流動性を持つ強固な財務基盤、(3)高ROE(自己資本利益率)――など。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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