QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2018/12/19)
・増収・増益見込む予想据え置き
企業価値研究所予想の19/3期の連結営業利益は前期比7%増の182億円。上期業績は概ね想定通り推移しており前回予想を据え置く。18年4月の薬価引き下げ(約3%の引き下げ)の影響はあるが、医療用漢方製剤の伸長と原価率の改善から増益を予想する。
続く20/3期と21/3期の連結営業利益予想も20/3期が同7%増の194億円、21/3期は同1%増の196億円で変更なし。医療用漢方製剤の安定した成長により増益基調が続くとの見方を維持する。21/3期は20年4月の薬価引き下げの影響で増益率の鈍化を見込んだ。
・上期は売上高、営業利益とも横ばい
19/3期上期の連結業績は、売上高が前年同期比横ばいの583億円、営業利益は同横ばいの90億円。医療用漢方製剤は数量ベースでは堅調に推移したが、薬価引き下げの影響で金額ベースでは横ばい。生薬関連コストの低減等による原価率の改善で販管費の増加を吸収、営業利益は前年同期並みを確保した。
・リスクファクター ~医療制度、原料調達など
・アナリストの投資判断 ~医療用漢方製剤の販売等に注目
18年の株価推移は内需関連として注目され上昇、5月に年初来高値となる4125円をつけたが、足元は3300円前後。米中貿易摩擦や新興国通貨に対する不透明感などが上値を重くしているようだ。医療用漢方製剤の販売動向や為替相場の変動などに注目し慎重な投資スタンスで臨みたい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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