QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2018/12/17)
・19/3期通期の純利益予想を2570億円に増額
19/3期上期の純利益は前年同期比45.3%増の1520億円となり、上期ベースでの過去最高益を更新した。四半期別では、1Qが同61.5%増の868億円と大幅増益になり、2Qも同28.2%増の651億円と好調を維持した。
企業価値研究所では19/3期通期の連結純利益予想を前回に続いて増額し、2570億円(前期比22%増)とする。セグメント別では、素材、エネルギー・金属、電力・プラント、輸送機の予想を引き上げる一方、食料は減額した。
・現中計の当初純利益目標を達成見込み
同社は17/3期より3カ年中期経営計画「GC2018」を推進しているが、17/3期本決算発表時(17年5月)に定量目標を修正。最終年度の19/3期の純利益目標を2500億円から2000億円に下方修正した。その後、同社の連結業績は好調に推移。19/3期の純利益予想について当研究所では前期比22%増の2570億円に増額。純利益は現中計の当初目標(2500億円)を上回ると見込む。
・リスクファクター ~資源市況、保護主義の潮流等
・アナリストの投資判断 ~株価は堅調な連結業績への評価の高まりなどを背景に持ち直しへ
株価は同社の連結業績の改善などを背景に上昇トレンドが続き、18年10月に07年10月以来の高値となる1072.0円をつけた。その後は反落し、直近は800円台前半で推移。18/3期の連結業績は純利益で過去最高益を更新。19/3期上期の純利益も4割超の増益となった。同社の収益力は着実に向上しているものと評価できよう。株式市場では、米中貿易摩擦の深刻化、世界経済の減速への警戒感が強い。このため、同社の株価は当面上値の重い展開を見込むものの、割安な株価指標、比較的高い配当利回りが下値を支えるとともに、堅調な連結業績への評価の高まりなどを背景に持ち直しに転じると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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