ブリヂストン(5108) 今期は小幅営業減益見通しに減額も、来期以降は利益復調を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2018/12/06)

・好調な新車用へ優先的に出荷し、補修用が伸びず
 18/12期通期の連結営業利益計画について会社側は、3Q決算発表時(11月8日)に、4300億円→4100億円(前期比2%減)へ再度下方修正した。営業増益計画から一転、小幅ながら営業減益を余儀なくされる見通し。好調な新車用タイヤへ優先的に出荷したことによる補修用タイヤの低迷、中国でのプレミアムブランドへの絞り込みによる出荷減、中南米通貨安、多角化(非タイヤ)事業におけるソリューションを軸とした再構築のための一時的費用の発生などを織り込んだ。企業価値研究所も、予想外に弱かった3Q実績などを踏まえ、強めだった営業利益予想を、会社修正計画まで減額することとした。

・来期以降は生産能力増強に伴い補修用も販売伸長へ
 19/12期以降の営業利益予想に関しては、タイヤの販売数量を引き下げたが、中国での出荷減や多角化の再構築費用は一時的なものと想定し、小幅な減額にとどめた。生産能力の増強に伴う補修用タイヤの販売伸長、米国で米グッドイヤー社と共同で設立した卸売事業会社の本格的な貢献、高採算な超大型建設・鉱山車両用ラジアルタイヤの販売復調継続などから、利益の復調を予想する。

・リスクファクター ~原材料価格と為替動向

・アナリストの投資判断 ~来期以降の利益回復を見据え株価も徐々に持ち直すと予想
 足元の株価は当研究所の予想通り持ち直したが、直近の株価に基づく19/12期の当研究所予想PERは11倍。過去60カ月の平均PER12倍との比較では、引き続きやや割安感がある。予想配当利回りも、3%超と高い。生産能力の増強に伴う補修用タイヤの販売伸長や、超大型建設・鉱山車両用ラジアルタイヤの拡販などによる利益の復調を予想、今後の株価も徐々に持ち直す展開を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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