関西電力(9503) 利益は横ばい圏が続くとの見方を維持するが、老朽化原発の再稼働を控える

QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2018/11/21)

・当研究所の今期経常予想は2200億円→2100億円
 企業価値研究所では、今19/3期通期の連結経常利益は前期比3%減の2100億円を予想。前回予想(2200億円)から減額する。原油価格・為替の前提を見直したことに伴う燃料費の負担増が響くため。会社側は同8%減の2000億円を見込む、従来予想を据え置いた。足元は原油価格が下落しており、会社側および当研究所の前提を下回っている。この状況が続けば、燃料費負担は会社側および当研究所の想定ほど膨らまない可能性がある。

・20/3期経常利益は5%減、21/3期は5%増を予想
 20/3期の経常利益は前期比5%減の2000億円、21/3期は同5%増の2100億円を予想。前回からそれぞれ100億円ずつ減額した。原油価格・為替の前提を見直したこと、現在運用している原発4基の稼働率を少し引き下げたことによる燃料費負担増を見込んだため。なお、老朽化している美浜3号機および高浜1・2号機の安全性向上対策工事はいずれも20/3期に終了する予定だが、当研究所の予想にはこれら3機の再稼働を想定していない。

・リスクファクター ~原発稼働状況、電力改革など

・アナリストの投資判断 ~配当利回りの水準は低下も依然魅力的で堅調を予想
 直近の株価での実績PBRは1.1倍。原発が稼働していた東日本大震災前と同様、簿価を上回る水準に戻った。一方、配当利回りは2.7%台と東日本大震災前の水準と比較して割安感は薄れた。とはいえ、長期金利との利回り格差は当時より拡大しており、依然魅力的。このため、株価は引き続き堅調に推移すると予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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