QUICK企業価値研究所アナリスト 豊田博幸(2018/11/19)
・19/3期上期の純利益は1兆821億円
19/3期上期の連結業績は、売上高が前年同期比5.1%減の1兆7780億円、営業利益は同80.7%減の70億円。純損益は営業外損益で東芝メモリからの持分法損益や東芝病院の譲渡益を計上、加えて東芝メモリの譲渡益計上により、1兆821億円の黒字(前年同期は498億円の赤字)と大幅に改善した。企業価値研究所による19/3期通期の連結業績は、売上高が3兆6500億円(前期比8%減)、営業利益が650億円(同1%増)、純利益は9250億円(同15%増)を予想する。3Q以降の為替前提は、1ドル=112円(18/3期通期111円)、1ユーロ=130円(同129円)。為替レート1円の変動による営業利益への影響額(年間)はドルが10億円、ユーロが4億円と当研究所では想定。
・東芝Nextプランを発表
不適切会計問題の発覚後、取り組んできた事業の選択と集中をほぼ完了。次のステップとして、東芝Nextプランを発表。最終年度である24/3期に売上高で4兆円以上、売上高営業利益率で8%~10%、自己資本利益率で約15%を目指すとしている。
・リスクファクター ~核となる事業が不在
・アナリストの投資判断 ~現行の株価は収益力に対して、やや割高感
事業の選択と集中をほぼ終えたとして、4つの改革と成長投資が2本柱である東芝Nextプランを来期より実行する。調達改革や構造改革の効果もあり、今期以降の営業利益は回復に向かうとみている。業績改善に加え、財務健全性の改善、復配予想、自社株買いなどにより、株価は上昇基調にある。ただ、現行の株価水準は収益力に対して、やや割高感があるとみている。今後の株価は、やや軟調な展開も予想されよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。