QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2018/11/15)
・35周年の今期は5期ぶりの営業最高益更新見込む
企業価値研究所は「TDR」35周年に当たる今期の入園者数を前期比5%増の3175万人と予想。イベント開催や大型アトラクション刷新などにより4期ぶりに過去最高を更新する見込み。商品単価も記念グッズやアプリのオンラインショッピング機能による押し上げから上昇が見込まれ、5期ぶりの連結営業最高益更新を予想。
・長期的には入園者数4000万人も可能と試算
来期以降は来夏稼働「ソアリン」、20年春開業「TDL」大規模投資(「美女と野獣エリア(仮)」等)、22年度開業「TDS」大規模拡張(「アナ雪」エリア等)による収容能力拡大を見込み、24/3期(40周年)入園者数3700万人と予想。減価償却が膨らむが、価格改定やアプリ効果による客単価上昇で吸収し、連結営業利益は24/3期にかけ年率9%成長へ。アプリ新機能、変動価格制、強気の価格改定などが利益上振れ要因に。さらに、事務棟エリアや「TDS」拡張用地の開発、「TDL」のエリア刷新などの可能性を考慮し、長期的に入園者数4000万人への引き上げが可能とみる。潤沢なキャッシュを活用した株主還元強化に引き続き期待。
・リスクファクター ~天候要因、舞浜一極集中など
・アナリストの投資判断 ~長期的成長を鑑み株価上昇余地大とみる、価格改定の可能性も上昇を後押しへ
長期的に更なる開発で入園者数4000万人への成長を仮定した当研究所試算に基づくPERは22倍。過去10年の平均PER30倍や株主優待目的で長期保有する個人投資家が多い点を考慮すると、株価上昇余地は大きい。来年は価格改定の可能性や「美女と野獣エリア(仮)」(20年春開業予定)などへの関心も株価上昇を後押ししよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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