QUICK企業価値研究所アナリスト 中村宏司(2018/10/01)
・19/3期は増益予想から一転、13%営業減益へ
企業価値研究所では19/3期の連結業績予想について、営業利益を395億円(前期比15%増)→300億円(同13%減)と従来予想を下方修正した。エネルギー・情報通信カンパニーとエレクトロニクスカンパニーの不振が修正の主因であり、営業利益は増益から一転して減益になる見通しである。
・20/3期以降は各カンパニーの伸長で増益を予想
20/3期、21/3期の業績予想も下方修正したが、前期比では、各カンパニーの伸長で増益を予想する。エネルギー・情報通信カンパニーでは光ファイバの増産、エレクトロニクスカンパニーはFPCの販売増や生産性向上が増益に貢献するとみている。自動車電装カンパニーは営業赤字の解消を見込む。
・1Qは8%営業増益
19/3期1Qの営業利益は前年同期比8.0%増の76億円。エレクトロニクスカンパニーなどの採算が悪化したが、自動車電装カンパニーの営業赤字が縮小したことから、営業増益となった。
・リスクファクター ~通信事業者の設備投資動向とFPCや自動車の販売動向、為替相場など
・アナリストの投資判断 ~株価は上値の重い展開が続くと予想
株価指標面では、19/3期当研究所予想連結PER11倍は同業他社平均と同水準にある。19/3期が営業減益となる見通しとなったことから割安感が剥落しており、業績回復の兆しが出てくるまで、株価は上値の重い展開が続くものと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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