JSR(4185) 1Qは減益だったが、想定を上回っており、通期の増益予想を継続

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2018/08/01)

・ライフサイエンス部門は通期で黒字を見込む
 19/3期の連結業績について企業価値研究所では、売上収益が前期比21%増の5100億円、営業利益が同17%増の510億円を予想する。エラストマー部門は前期の採算改善の反動で減益となるが、デジタルソリューション部門は半導体材料の好調持続で業績を拡大できる見込み。ライフサイエンス部門も、既存事業の成長と新規連結の効果で今期は通期で黒字を計上できよう。合成樹脂部門でテクノUMGが発足した効果もあり、連結全体で業績は順調に拡大すると考える。合成ゴムの市況上昇などを勘案して売上収益を若干上方修正したものの、利益面では従来予想を据え置いた。続く20/3期以降も、合成ゴムや半導体材料の数量増、ライフサイエンス部門の成長などにより、着実な業績拡大が続こう。

・1Qは前年同期の好調の反動で減益に
 19/3期1Qの連結営業利益は、前年同期比10%減の115億円。前年同期にエラストマー部門が採算改善で高水準の利益を計上していた反動で減益となったが、ライフサイエンス部門などが拡大し、当研究所が想定していた110億円との比較ではこれを上回った。

・リスクファクター ~半導体材料の需要動向など

・アナリストの投資判断 ~業績拡大を追い風に、株価は引き続き回復へ
 18年2月から低調に推移していた株価は、6月末にようやく底入れし、足元では今期の当研究所予想連結PERで約14倍と、ほぼ電子材料メーカーの平均並みの水準にある。同社の業績は半導体材料やライフサイエンス部門の成長で拡大基調を辿る公算が大きく、合成ゴムの採算動向などに不透明感が残る点を考慮しても、過去の同社の平均的な水準である同15倍程度の評価は可能であり、株価は引き続き回復に向かうと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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