安川電機(6506) ACサーボモータに翳り。円安も背景に全体の業績は堅調維持を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2018/07/20)

・今期予想を減額するが会社計画は超過達成を予想
 19/2期1Qの連結業績は1Qとして過去最高。会社計画に対する進捗も概ね順調だった。会社は期初の通期計画を据え置いたが、内容を修正。モーションコントロールの減速を見込んだが、ロボットでカバーする方針とした。企業価値研究所は会社計画より強めだった19/2期予想をやや減額。為替想定を円安方向に見直したが、ACサーボモータの受注に減速感がある点を重くみた。全体の受注は依然堅調で、業績も堅調維持を予想。会社計画は引き続き超過達成を見込む。足元の為替は当研究所の想定よりも円安で、業績にプラスに働く可能性がある。

・業績続伸見込む来期、再来期の予想は据え置く
 業績続伸を見込む20/2期、21/2期の当研究所の業績予想は維持する。足元までの状況を踏まえ需要面を若干弱くみたが、為替想定の円安方向への見直し(1ドル=107円→110円)の効果を考慮した。生産設備自動化、5G、EV関連等の底堅い需要、同社の生産能力増強の効果等を見込む。会社は19/2期に増配を計画。自己株取得も実施した。株主還元は当面高水準が期待される。

・リスクファクター ~為替、顧客の部材、貿易摩擦等

・アナリストの投資判断 ~当面評価が高まり難いとみるが堅調な業績は下支えに
 株価は今年1月18日に上場来高値6120円を付けた後は大きく調整。PERは1月に30倍台後半まで高まったが、現状は当研究所の19/2期予想に基づくベースで19倍程度。同社の過去の平均(過去3年平均は23倍程度)を下回る水準となり、割安感がある。ただ、米中貿易摩擦問題で機械関連株全般のセンチメントが悪化。同社も中国の設備投資減速で間接的な影響を受けるという懸念がある。当面はPERが大きく高まるような展開は期待し難いとみるが、円安も背景に堅調な推移が見込まれる業績は株価の下支え要因となろう。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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