QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2018/06/05)
・円高を織り込むが、今期の営業増益予想を据え置く
企業価値研究所では、19/3期の連結予想営業利益4300億円(前期比13%増)を据え置いた。円高の影響を織り込んだが、18/3期実績などにより順調な進捗を評価したため。今期は車載関連ビジネスの拡大などを見込んでいる。来期以降もBtoB(企業間取引)ビジネスを中心の増益トレンドが続くとみている。
・前期実績はCNSが大きく上ぶれ
18/3期実績は期初の会社計画から上ぶれしたが、中心は各種ソリューションビジネスなどを手掛けるコネクティッドソリューションズ(CNS)セグメント。会社側は一過性の案件が貢献したものだとして今期計画は保守的な見方となっている。当研究所でも今期のCNSは減益予想としたが、今期も想定外の好案件を獲得する可能性があり、今後の進捗を注視したい。
・18/3期は事前の予想を上回る営業37%増益に
18/3期の連結営業利益は3805億円(前期比37%増)となった。CNSの大幅増益などにより当研究所の事前予想および会社計画の3500億円を上回った。
・リスクファクター ~為替、素材価格、カントリーリスクなど
・アナリストの投資判断 ~特段の悪材料はないが、当面の株価を慎重にみる
当研究所では当面の株価について、ほぼ現値並みの水準で推移するものとみている。特段の悪材料はみられないが、最近の株価の動きは軟調で家電や住設機器などの日本市場の先行きに関して厳しい見方が広がってきた可能性がある。このため当研究所でも慎重にみたが、順調なBtoBビジネスやCNSの上ぶれの可能性などが注目されることも考えられるため、今後の推移を注意してみていく必要があろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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