QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2018/06/04)
・収益構造改革の効果で増益トレンド続く見通し
同社の連結業績は、不採算事業の整理など収益強化策の効果で、12/3期を底に、純利益で増益トレンドが続いている。3カ年中期経営計画「中期経営計画2017」は18/3期に終了したが、定量目標は、純利益(600億円以上)を除き、他の項目はいずれも達成した。企業価値研究所では、これらを評価し、19/3期の連結純利益を前期比13%増の645億円と予想、過去最高益を更新すると見込む。
・新たな中計では配当性向の目標を30%に引き上げ
同社は19/3期より、新たな3カ年中期経営計画「中期経営計画2020~Commitment to Growth~」を推進する。引き続き、既存投融資の収益化、新規投融資の継続(3カ年で3000億円程度を計画)などを進める一方、赤字・低効率事業からの撤退・見直しを継続する意向。また、配当性向の目標を30%程度に引き上げたが、会社側の株主還元への配慮、収益目標達成への自信の表れとして評価できよう。
・リスクファクター ~中国経済の先行き、資源市況等
・アナリストの投資判断 ~堅調な業績、積極的な株主還元、割安な株価指標支えに株価は上昇へ
株価は世界経済の安定的な成長、資源市況の回復などを背景に、同社の連結業績が拡大基調にあることを受け、上昇トレンドが続いており、18年5月に07年12月以来の高値433円をつけた。当研究所では同社の連結業績に関し、着実な増益が続くと想定。配当性向の引き上げなど株主還元策も評価でき、連結PBRなど割安な株価指標などと相まって、株価は上昇傾向が続くと予想している。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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