2017/07/24 20:48:38

業績期待指数の悪化止まらず サービス業中心に非製造業が低迷(6月)

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QUICKコンセンサスDI

金融機関のアナリストによる企業業績予想がどう変化しているのか、ひと目で判断できる独自のマクロ指標をお伝えします。

業績期待指数の悪化止まらず サービス業中心に非製造業が低迷(6月) (2016/07/01)

  • 全産業の業績期待指数はマイナス36に悪化
  • 非製造業、特にサービス業のDI悪化が目立つ
  • 引き続き東芝の上方修正率が高い、ベネッセHDに警戒感
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株式市場アナリストによる業績予想の方向感を示す「QUICKコンセンサスDI」(2016年6月末時点)は、金融を含めた全産業ベースでマイナス36となりました。前月から3ポイント悪化し、マイナスは8カ月連続。国内景気の先行き不透明感などを背景に、引き続き、企業は厳しい収益環境に置かれているようです。

QUICKコンセンサスDIは、アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。

DIがマイナスということは、下方修正銘柄上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。

今はやや落ち着いていますが、6月23日に行われたイギリスのEU離脱をめぐる国民投票では離脱が多数となりました。瞬間、外国為替市場では円が買われ、一時は1ドル=100円を割り込む水準まで円高が進みました。一時期のマーケットの混乱が落ち着いたとはいえ、現在のドル円は1ドル=102円前後。輸出企業の採算レートが1ドル=103円ですから、現状でもすでに輸出企業にとっては採算割れの水準にあります。業績見通しについて弱気の見方が多いのは、円高に原因があると考えられます。

デフレ色が強まり非製造業のDIが悪化

今回の特徴は金融と製造業のDIが下げ渋りを見せたにもかかわらず。全体のDIの下落が止まらなかったことです。原因を探るためにも、DIを製造業、非製造業の別で見てみましょう。昨年7月以降の製造業のDIは、

7月・・・・・・6

8月・・・・・・10

9月・・・・・・▲5

10月・・・・・▲12

11月・・・・・▲18

12月・・・・・▲15

1月・・・・・・▲11

2月・・・・・・▲35

3月・・・・・・▲48

4月・・・・・・▲47

5月・・・・・・▲47

6月・・・・・・▲48

これに対して非製造業は、

7月・・・・・・17

8月・・・・・・17

9月・・・・・・25

10月・・・・・20

11月・・・・・15

12月・・・・・12

1月・・・・・・8

2月・・・・・・▲3

3月・・・・・・1

4月・・・・・・▲1

5月・・・・・・▲9

6月・・・・・・▲18

前述の通り、輸出企業の採算レートを割り込む円高が進んでいることで、製造業の業績見通しは改善の兆しは見えない状況です。加えて深刻なのが非製造業で、今回調査のDIは、前回調査のマイナス9を大きく下回るマイナス18でした。

人手を機械やコンピュータに置き換えて合理化を進めるのが困難なサービス業にとって、物価の下落は収益性の悪化に即、つながります。7月1日に発表された5月の消費者物価指数は、食料及びエネルギーを除く総合で0.6%。2014年の年平均が1.8%だったのと比較すると、デフレに近づいている考えられます。物価に上昇の兆しが見えてこない限り、非製造業のDI悪化は避けられないとの見方もあります。

実際に業種別のDIを見ると、16業種中、DIがプラスを維持しているのは「医薬品」、「建設」、「不動産」の3業種で、前月と変わらず。「鉄鋼」は2カ月連続でマイナス100でしたが、今回調査ではマイナス75に改善。「サービス」が前回調査のマイナス5からマイナス34へと大きく悪化しました。

業績見通しは弱気銘柄の数が増加

銘柄数の内訳は、「強気」が63銘柄で、「変化なし」が123銘柄、「弱気」が205銘柄になりました。前月に比べて、弱気銘柄が大幅に増えています。

予想純利益率の上方修正率(3カ月前比)の高かった上位5銘柄は以下の通りです。

東芝(6502)・・・・・・・・・・・・・・・・・201.25%

中部電力(9502)・・・・・・・・・・・・・・52.40%

昭和シェル石油(5002)・・・・・・・・・35.51%

レンゴー(3941)・・・・・・・・・・・・・・・25.50%

ペプチドリーム(4587)・・・・・・・・・・23.96%

一方、下方修正率ランキングの上位5銘柄は以下の通りです(▲は減少)。

ベネッセHD(9783)・・・・・・・・・・▲98.94%

ジャパンディスプレイ(6740)・・・▲81.37%

パイオニア(6773)・・・・・・・・・・・▲79.20%

四国電力(9507)・・・・・・・・・・・・▲67.77%

日本郵船(9101)・・・・・・・・・・・・▲63.32%

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