2017/07/21 14:51:03

業績期待指数、3年2カ月ぶり水準に急低下 非製造業はマイナス転落(2月)

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QUICKコンセンサスDI

金融機関のアナリストによる企業業績予想がどう変化しているのか、ひと目で判断できる独自のマクロ指標をお伝えします。

業績期待指数、3年2カ月ぶり水準に急低下 非製造業はマイナス転落(2月) (2016/03/01)

  • 製造業中心にDIが急速に悪化
  • 業績「強気」銘柄が大幅減
  • 原油安などで電力会社の見通しに明るさ
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全産業ベースのDIが急落

株式市場アナリストによる業績予想の方向感を示す「QUICKコンセンサスDI」(2016年2月末時点)は、金融を含めた全産業ベースでマイナス20と4カ月連続のマイナスとなりました。

QUICKコンセンサス

2015年11月から16年1月まで3カ月連続でマイナス3が続いていましたが、ここにきて一気にマイナス幅が拡大し、2012年12月(マイナス32)以来3年2カ月ぶりの低水準となりました。

DIの急速な悪化はそれだけ、業績見通しを下方修正するアナリストが増えていることを示しています。2月に入り一時1ドル=110円台まで一気に進んだ円高が輸出関連企業を中心にした業績の先行き不安につながっています。また、米アップルの「iPhone(アイフォーン)6」の販売不振を受けて電子部品関連の業績見通しも下方修正が相次ぎました。

銘柄数の内訳は「強気」が60銘柄と前月比30銘柄減、「変化なし」が184銘柄で変わらず、「弱気」も100銘柄で変わらずになりました。変化なし、弱気は前月と変わりませんでしたが、強気が30銘柄も減るあたり、企業業績は徐々に厳しさを増しつつあるようです。

QUICKコンセンサスDIは、アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがプラスということは、上方修正銘柄下方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。

非製造業DIは1年4カ月ぶりマイナス転落

製造業DIはマイナス35と1月(マイナス11)から24ポイント悪化、水準としては2012年12月(マイナス46)以来の低水準となりました。

現在の為替レートは1ドル=112~113円程度。2月に付けた110円台からはいくぶん円安方向にはありますが、国内主力企業の想定為替レートが115~118円程度であることを考えると想定よりも円高水準であることは変わらず、この水準が続くと輸出関連企業にとっては業績悪化懸念につながります。世界経済の減速懸念など1~3月期は厳しい事業環境にあるとみられ、今後、業績のもう一段の下方修正を強いられる企業も出てくる可能性は高そうです。

一方、非製造業DIはマイナス3と2014年10月(マイナス10)以来、1年4カ月ぶりにマイナスに転じました。内需関連には円高や原油安などが仕入れコストの減少につながり業績に追い風になる企業もあるとの見方も成り立ちますが、最近は円安進行によるインバウンド(訪日外国人)の増加に伴う業績への恩恵を享受していた企業も少なくありません。国内の個人消費に力強さがみられないなか、インバウンド需要にも陰りがみえてくるようだと非製造業の見通しも厳しさが増してくる恐れもあります。

輸送用機器や化学の見通しが急速に悪化

業種別コンセンサスDIを見ると、1月調査に比べてDIのプラス幅が拡大したのは「食料品」「建設」「その他金融」の3業種のみでした。これに対して、「機械」や「電機」は1月調査から一段とマイナス幅が拡大。「化学」や「輸送用機器」などは1月調査のプラスからマイナスに転じ、それぞれマイナス33、マイナス58となりました。いずれも円高の影響を大きく受けたものと思われます。このほか、「医薬品」「小売」も1月調査のプラスから2月はマイナスに転じました。

電力会社の上方修正相次ぐ

3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄のうち、いずれも上位5銘柄をピックアップしてみました。

ユニーグループHDは下方修正率のトップとなりました。GMS(総合スーパー)の利益率悪化などが業績の足を引っ張っる構図となっています。一方、それとは逆に電力会社の上方修正が目立っていますが、これは原油やLNG(液化天然ガス)の輸入価格が大幅に低下したことによって、収益の改善期待が急速に進んでいることが要因のようです。

予想純利益率の上方修正率(3カ月前比)の高かった上位5銘柄は以下の通りです。

銘柄名           修正率
中部電力(9502)・・・・・・・32.66%
ニコン(7731)・・・・・・・・30.45%
東北電力(9506)・・・・・・・28.76%
東京電力(9501)・・・・・・・24.16%
小野薬品工業(4528)・・・・・21.42%

一方、下方修正率ランキングの上位5銘柄は以下の通りです(▲は減少)。

銘柄名           修正率
ユニーグループHD(8270)・▲99.58%
川崎汽船(9107)・・・・・・▲83.06%
東芝(6502)・・・・・・・・▲67.17%
日本硝子(5202)・・・・・▲52.55%
住友金属鉱山(5713)・・・・▲43.90%

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