2017/07/21 14:55:39

台湾TSMC、アップル次世代プロセッサでサムスンに圧勝 今年は設備投資を拡大か

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アジア特Q便

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台湾TSMC、アップル次世代プロセッサでサムスンに圧勝 今年は設備投資を拡大か (2016/02/12)

  • TSMCとサムスン、ナノメートルの争い…TSMCに軍配
  • サムスン、OLEDで巻き返し図るも携帯事業の不信が重荷に
  • TSMCとアップルの提携関係、一層緊密に…設備投資拡大観測も
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QUICKではアジア特Q便と題し、アジア各国・地域のアナリストや記者の現地の声をニュース形式で配信しています。今回は台湾の現地記者、李臥龍(リー・ウォーロン)氏がレポートします。※本記事は2016年1月15日にQUICK端末で配信した記事です。

TSMCとサムスン、ナノメートルの争い…TSMCに軍配

台湾積体電路製造(TSMC、コード@2330/TW)の16ナノ(ナノは10億分の1)メートル・プロセスが、韓国サムスン電子(コード@005930/KO)の14ナノを抑え込むことに成功した。半導体生産設備メーカーによると、サムスンはすでに半導体設備メーカーに対して、ロジックIC工場の建設を当面先送りすると通知している。これは、TSMCの16ナノが日の出の勢いを見せ、アップル(コード@AAPL/U)の次世代プロセッサ「A10」の受注をほぼ確実にしており、TSMCが先端プロセスでサムスンに圧勝していることを意味している。
 

サムスン、OLEDで巻き返し図るも携帯事業の不振が重荷に

スマートフォンにおけるサムスンとアップルの競合は、常に半導体分野で注目の的となっている。サムスンは昨年、14ナノによってアップルの新世代プロセッサ「A9」の代理生産を受注した。しかし、サムスンのリードは短期的なものに終わった。昨年第3四半期(7~9月期)、TSMCが16ナノで正式にアップルからA9の代理生産を受注したあと、サムスンの14ナノによるアップルとの提携が色あせていった。

最近、サムスンはOLED(有機発光ダイオード)で再びアップルと提携する可能性が生まれており、スマートフォン新型機種のiPhone8に導入される見込みだ。また、一説にはアップルは台湾の友達光電(AUオプトロニクス、コード@2409/TW)に対する支援、さらには資本参加まで計画しており、友達光電によるOLED生産の確立に協力し、サムスンに対する依存を減らそうとしているとも言われている。

ただ、確実に言えることは、サムスンは自社ブランドの携帯電話端末の販売が不振となっていることの影響を受けており、さらにアップルの新世代プロセッサA10の受注はTSMCの手に渡ってしまった。こうして、サムスンの半導体部門はロジックICの工場拡張を先送りし、半導体生産設備メーカーから予定していた設備調達も緊急に停止した。

TSMCとアップルの提携関係、一層緊密に…設備投資拡大観測も

サムスンは、今年の設備投資計画を変更するかどうかについて正式に発表したわけではない。しかし、最近のTSMCによる16ナノ生産体制の拡大から見て、TSMCが16ナノによって圧倒的な勝利を収めたことはほぼ確実となっている。
 台湾の工業技術研究院IEK(工業研究院産業経済・情報サービスセンター)の統計によると、世界の半導体ウエハ・ファウンドリ市場におけるTSMCのシェアは54%に達し、そのリードは拡大しつつある。同社の共同CEOである劉德昱氏は、今年のシェアはさらに数ポイント上昇する見込みだと語り、自社の製造プロセスの技術に対して十分な自信を示した。
 消息筋によると、TSMCとアップルの提携関係は非常に緊密で、すでにiPad Proに使用されるA9Xプロセッサを出荷しているほか、第1四半期(1~3月)にはiPhone6Cに搭載されるプロセッサの全数も供給することになっている。さらに、第2四半期(4~6月期)にはコストパフォーマンスでより優勢に立つ16ナノのFFCプロセスを打ち出し、米のクアルコム(コード@QCOM/U)、中国の海思半導体、台湾の聯発科技(メディアテック、コード@2454/TW)からのミドルエンド、ローエンド携帯電話端末向け需要に対応する。TSMCの今年の16ナノは、破竹の勢いと言える。ハイ、ミドル、ローの各エンドの携帯電話端末向けの需要をすべて獲得し、半導体メーカーの中で最大の勝者となっている。

台湾積体電路製造

 市場では、アップルからの発注が引き続き増加していることから、TSMCは今年、設備投資を拡大すると見込んでいる。主に16ナノと10ナノの生産能力拡大に投じられる見込みだ。しばらく前に外資は100億米ドルを超えると予測していたが、最近、設備メーカーから伝えられているところでは、昨年の80億米ドルに近い規模になるだろうとのことだ。

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