2017/07/21 14:56:37

円安追い風にコンセンサスDI回復 非鉄金属・鉄鋼・電機など見通し改善(10月)

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QUICKコンセンサスDI

金融機関のアナリストによる企業業績予想がどう変化しているのか、ひと目で判断できる独自のマクロ指標をお伝えします。

円安追い風にコンセンサスDI回復 非鉄金属・鉄鋼・電機など見通し改善(10月) (2016/11/01)

  • 製造業DIは改善トレンド継続
  • 円安が業績面でポジティブ要因に
  • 業績の期待値高まる業種が増加
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製造業中心に業績見通しが回復

株式市場アナリストによる業績予想の方向感を示す「QUICKコンセンサスDI」(2016年10月末時点)は、金融を含めた全産業ベースでマイナス18となり、前月(マイナス27)から9ポイント改善しました。製造業DIはマイナス25と前月(マイナス38)から13ポイントの大幅改善となり、全産業DIの改善を牽引する形となりました。

コンセンサスDI

QUICKコンセンサスDIは、アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。

5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。DIがマイナスということは、下方修正銘柄上方修正銘柄を上回っていることを示しています。なおマイナス幅は大きいものの、10月は2016年1月以来の水準まで回復しました。

全産業DIの過去1年の推移をみると以下の通りになります。
10月・・・・・・ 3
11月・・・・・・▲3
12月・・・・・・▲3
1月・・・・・・▲3
2月・・・・・・▲20
3月・・・・・・▲30
4月・・・・・・▲30
5月・・・・・・▲33
6月・・・・・・▲36
7月・・・・・・▲34
8月・・・・・・▲27
9月・・・・・・▲27
10月・・・・・・▲18

8~9月とマイナス27で足踏み状態になりましたが、10月に入ってからマイナス18と急改善しました。最悪だった6月のマイナス36から順調に改善傾向をたどっていますが、この背景には為替の影響があると思われます。

5月には1ドル=111円台を付ける場面もあったドル円相場ですが、6月に節目の100円を割り込むまで円高が進んだ事から製造業を中心に業況が悪化しました。しかし、9月下旬以降は再び円安に転じ、10月下旬には105円台まで円安・ドル高が進行。製造業を中心に業績の先行きに明るい兆しがみえ始めたことがコンセンサスDIの数字にも現れたといえそうです。

非製造業DIの足下は脆弱

次に、DIを製造業、非製造業の別でみてみましょう。昨年以降の製造業のDIは、
10月・・・・・・▲12
11月・・・・・・▲18
12月・・・・・・▲15
1月・・・・・・▲11
2月・・・・・・▲35
3月・・・・・・▲48
4月・・・・・・▲47
5月・・・・・・▲47
6月・・・・・・▲48
7月・・・・・・▲49
8月・・・・・・▲45
9月・・・・・・▲38
10月・・・・・・▲25

これに対して非製造業は、以下の通りです。
10月・・・・・・・20
11月・・・・・・・15
12月・・・・・・・12
1月・・・・・・・8
2月・・・・・・▲3
3月・・・・・・・1
4月・・・・・・▲1
5月・・・・・・▲9
6月・・・・・・▲18
7月・・・・・・▲15
8月・・・・・・▲7
9月・・・・・・▲15
10月・・・・・・▲10

製造業DIはマイナスが続いていますが、7月のマイナス49を底に、10月はマイナス25まで改善しています。一方、非製造業も改善傾向をたどっていますが、消費者物価指数は相変わらず低迷しており、足下はやや脆弱と見た方が良さそうです。

「不動産」「電機」など13業種のDIが改善

業種別のDIをみると、16業種中、プラスは5業種になりました。先月はプラス業種が「情報・通信」のみだったことから考えると、先行きの業績に対する期待値が高まっている業種が増えていることが分かります。

前月からのDIの動きを業種別にみると、以下のようになります。

①ゼロないしマイナスからプラスに転換
  ⇒「食料品」「医薬品」「非鉄金属」「建設」「不動産」
 ②マイナスからゼロに回復
  ⇒「鉄鋼」
 ③プラスからゼロに悪化
  ⇒「情報・通信」
 ④マイナスが縮小
  ⇒「化学」「機械」「電機」「輸送用機器」「小売」「サービス」「銀行
 ⑤マイナスが悪化
  ⇒「卸売」「その他金融」

業種別にみても、改善の兆しを示す業種が多くなっています。上記では、①・②・④が改善の兆しをみせている業種であると考えられますが、それを合わせると合計で13業種が改善しています。

業績の上向く力が弱い

銘柄数の内訳は、「強気」が57銘柄で、「変化なし」が184銘柄、「弱気」が123銘柄になりました。3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄のうち、いずれも上位5銘柄をピックアップすると、下記のようになります。

上方修正率の大きい銘柄
1位 グリー(3632)・・・・・・・52.34%
2位 セガサミーHD(6460)・・・37.78%
3位 三井化学(4183)・・・・・・31.81%
4位 東芝(6502)・・・・・・・・29.32%
5位 任天堂(7974)・・・・・・・28.38%
 <下方修正の大きい銘柄
1位 ベネッセHD(9783)・・・▲ 100%
2位 新光電気工業(6967)・・・▲95.89%
3位 日本写真印刷(7915)・・・▲72.71%
4位 リコー(7752)・・・・・・▲56.28%
5位 セブン&アイHD(3382)・▲55.59%

上方修正率のトップ5と、下方修正率のトップ5を比較すると、上方修正率は全般的にそれほど高くありませんが、下方修正率の数字は1位のベネッセHDのマイナス100%をはじめとして、非常にマイナス幅が大きくなっているのが分かります。この比較感で言うと、一部に業績堅調銘柄は散見されるものの、業績が上向く力は弱いということが言えそうです。

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