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プロの株式ポートフォリオは情報の宝庫…下げ相場で勝つ運用の参考に (2016/11/24)

  • 16年度上期は半数強の日本株ファンドが指数を上回る
  • 好成績の日本株ファンドの投資銘柄を探る
  • 個性的な中小型株投資を参考に
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相場格言の中に「当たり屋につけ」という教訓があります。相場にはなぜか必ず利益を上げる「当たり屋」という人がいて、このような人に便乗して売買することも一策という意味です。現に米国の著名投資家のウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏が投資している銘柄がよく話題に上ります。他人の真似ばかりはお薦めできませんが、投資のプロのポートフォリオを見て学ぶことは多そうです。そこで今回は好成績を収めた日本株ファンドを紹介します。

2016年度上期(4~9月)の日本株相場軟調でした。日経平均株価は3月末の1万6758円から、9月末には1万6449円(1.84%)に小幅下落。イギリスの欧州連合(EU)離脱や1ドル=100円を割り込む円高嫌気されました。

下げ相場でも勝つアクティブファンド

同じ期間、日本株に投資する828ファンドのうち半分強の452ファンドが日経平均を上回る成績を収めましたが、運用成績がプラスだったファンドは全体の2割にあたる160ファンドにとどまりました。

最も好成績を収めたのはJPモルガンの「JPMジャパン・テクノロジー・ファンド」で24.99%上昇。日経平均を大きく上回りました。同ファンドは電気機器や半導体、電子部品など国内テクノロジー関連企業を対象に運用チームが企業取材を重ね、銘柄を選別するファンドです。ただ、テクノロジー関連株全体が好調だったわけではなく、全般に冴えない展開でした。東証業種別株価指数の電機は3.38%、情報・通信は2.04%のそれぞれ上昇にとどまったうえ、精密機器は8.12%の下落でした。

【日本株ファンドの16年度上期騰落率ランキング】

<上位10ファンド>

日本株ファンド上期騰落率上位

 

<下位10ファンド>

2016年上期日本株ファンド騰落率下位

※対象は主に日本株に投資する追加型株式投信の828ファンドでETF除く。データは9月末時点。騰落率は分配金再投資ベースの基準価格で算出。上期騰落率は4~9月、▲はマイナス

加えて、「JPMジャパン・テクノロジー・ファンド」は中小型株ファンドではありませんが、足元でJASDAQや東証マザーズへの投資比率が4割程度と新興市場に積極投資していました。今年3月に新規上場したユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)もポートフォリオの上位に名を連ねていました(8月末時点)。ところが上期の日経ジャスダック平均株価は2.08%上昇したものの、東証マザーズ指数は7.11%下落。東証規模別指数をみても中小型株に買いが先行したというわけではありません。

これらの結果踏まえると、同ファンドが好成績を収めた要因は個別銘柄の選別による効果だったといえます。

 

東証33業種の上期騰落率

 

株価指数の推移

 

勝ち組ファンドの投資銘柄をチェック

そこで「JPMジャパン・テクノロジー・ファンド」の組み入れ上位10銘柄の上期の騰落率を調べたところ、9銘柄が上昇。なかでも半導体製造装置のタツモ(6266)が3.18倍、ウエハー・ガラス基搬送機最大手のローツェ(6323)が2.95倍、内外テック(3374)が2.04倍と急上昇して運用成績を押し上げました。投資銘柄は、各ファンドの運用レポートの中に記載されています。

なお、タツモは6月初旬に中国の大手液晶ディスプレーメーカーから大口注文を受けたと発表すると買いが優勢となり、その後も業績の上方修正および配当金の引き上げなどを好感して上昇基調となりました。ローツェは独立系運用会社のスパークス・アセット・マネジメントが同社株を運用していることが日本経済新聞の朝刊で報じられたことを機に個人投資家などの買いが集まったようです。

 

▼「JPMジャパン・テクノロジー・ファンド」の組み入れ上位10銘柄の騰落率

JPMジャパンテクノロジーの組入上位上期騰落率

※上期騰落率は2016年4~9月の騰落率、▲はマイナス。組み入れ銘柄は8月末時点

好成績ファンドの運用を参考に

ファンドの上期騰落率ランキングの2位、5位、7位も中小型株に投資するタイプでした。ただ、こららのファンドの投資銘柄はほぼ重複しておらず、各ファンドともに「個性」が表れました。ちなみに、「スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド」を運用しているスパークス・アセット・マネジメントの阿部修平社長は著名投資家のジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めたことでも有名です。

投資のプロが運用するポートフォリオは情報の宝庫です。眺めるだけでも新たな投資アイデアが湧いてくるかもしれませんし、自らの投資の戒めにもなるかもしれません。日本株については毎月公表している証券会社機関投資家など、株式担当者を対象とした市場心理調査「QUICK月次調査株式>」も有効活用してみてください。

 

▼「J-Stockアクティブ・オープン」の組み入れ上位10銘柄の騰落率

J-Stockアクティブ組入上位銘柄の上期騰落率

 

▼「スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド」の組み入れ上位10銘柄の騰落率

スパークス組入上位の上期騰落率

 

▼「大和住銀日本小型株ファンド」の組み入れ上位10銘柄の騰落率

大和住銀組入上位

※上期騰落率は2016年4~9月、▲はマイナス

 

(編集:QUICK Money World)

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