気になる投信用語②ドルコスト平均法…投資タイミングを悩みたくない方へ

ポイント
  • 一定の金額を定期的に購入する「ドルコスト平均法」
  • 投資タイミングに悩む必要がない
  • 過信は禁物…落とし穴も
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投資信託に興味はあっても、専門的な用語が多くてとっつきにくい…。そんな投資初心者のために、QUICK資産運用研究所では新たに「気になる投信用語」の配信を始めた。投信選びの参考になりそうな言葉の意味やデータの使い方などをシリーズで分かりやすく解説する。第2回は「ドルコスト平均法」。

ドルコスト平均法とは…

価格の変動する投資信託などの金融商品を、常に一定の金額で定期的に購入する積立投資の手法。「定時定額投資」ともいう。

価格の高い時には少ない口数、価格の低い時には多い口数を購入することになるため、金額ではなく、口数を決めて定期的に購入するよりも、平均購入単価を低く抑えられる。

ドルコスト平均法と時間分散

投資する際には誰もが安い時に買って、高い時に売りたいと考える。しかし、そのタイミングをとらえるのは非常に難しい。ドルコスト平均法は金額と時期を事前に決めたうえで機械的に投資するので、タイミングに悩む必要がない。

一度にすべてのお金を投資するのではなく、何回かに分けて投資し、高い時に買いすぎたり、安い時に買い損ねたりするのを避ける投資手法を「時間分散」という。ドルコスト平均法は「時間分散」のひとつだ。

図表の例を使って、ドルコスト平均法を計算してみよう。基準価額が1万円→6000円→1万7000円→7000円と変動するファンドを、「毎月1万円」と「毎月1万口」でそれぞれ4ヵ月間購入したとする。再確認だが、「毎月1万円」と金額を決めて積み立てる方がドルコスト平均法の手法だ。

ドルコスト平均法

(注)ドルコスト平均法は将来の収益を約束したり、相場下落時における損失を防止するものではない。数字はあくまで仮定であり、将来の成果を約束するものではない。また計算過程において税金・手数料等は考慮せず。実際の算出とは異なる。購入口数および平均購入単価の計算では、小数第1位を四捨五入して算出した。

 

 「毎月1万円」は1万円×4=4万円、「毎月1万口」は1万円+6000円+1万7000円+7000円=4万円で、どちらも総購入金額は同じだ。一方、総購入口数を比較すると、「毎月1万口」は1万口×4=4万口なのに対し、「毎月1万円」は1万口+1万6667口+5882口+1万4286口=4万6835口となり、「毎月1万口」よりも6835口増となった。

 投資期間中に購入した1万口あたりの価格の平均(平均購入単価)は、「毎月1万口」が1万円なのに対し、「毎月1万円」は4万円×1万口÷4万6835口≒8541円となり、「安いときにたくさん買い、高いときに少し買う」ことで価格が抑えられている。

ドルコスト平均法の注意点

ただ、右肩上がりの相場が続くようなときは、当初にまとめて投資する一括投資の方がドルコスト平均法よりも有効だ。また、相場が右肩下がりで一度も上向きにならない状況では、いくら購入口数が増加しても損失は埋められない。このように、相場の動きによってドルコスト平均法が有利にならない場合もある点には注意が必要だ※。

(QUICK資産運用研究所 笹倉友香子)

※ドルコスト平均法の「落とし穴」についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してもらいたい。

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