2018年4~6月期決算の発表にあわせて、早くも19年3月期通期の見通しを上方修正する企業が相次いでいる。QUICK端末のナレッジ特設サイトのツール「業績修正確率&着地予想」でみたところ、ファナック(6954)とデンソー(6902)は7~9月期決算発表の際、70%以上の確率で再び通期予想を上方修正するとの見立てとなった。。
業績修正確率&着地予想のツールは、発表された四半期決算をもとに売上高や利益の通期見通しに対する進捗率、過去の業績修正の傾向を分析し、次の四半期決算の発表時に業績予想を修正する確率をはじき出す。要する時間は決算発表からわずか5分。企業の一覧は修正確率の高い順や低い順に並べ替えることができる。
日経平均採用銘柄で、7月25日から31日までの期間に発表を終えた企業のうち、営業利益の上方修正確率が高い順に並べたところ、ファナック(6954)、デンソー(6902)、アルプス(6770)が上位に並んだ。3社とも4~6月期決算の発表と同時に通期業績の予想を上方修正したが、7~9月期決算の発表時にさらに上方修正する確率はそれぞれ72.3%、70.9%、67.7%と高い。
ツールでは過去の統計データで試算した通期業績の着地予想も提供しており、会社側の予想から上振れそうか下振れそうかも把握できる。7月に計算モデルをアップデートしており、着地予想や業績修正確率の精度は一段と改善している。
7月30~8月3日の週は1024社、8月6~10日の週は1449社が決算発表を予定している。8月3日にトヨタ(7203)、6日はソフトバンクG(9984)、8日は資生堂(4911)などが発表する。(QUICKナレッジコンテンツグループ 伊藤央峻)
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