QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース ユーロ、米金利上昇で売り加速 投機筋が持ち高整理、先高観は崩れず
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

ユーロ、米金利上昇で売り加速 投機筋が持ち高整理、先高観は崩れず

記事公開日 2018/2/8 17:39 最終更新日 2018/2/8 18:20 ユーロ NQNセレクト

外国為替市場で、対ドルや対円のユーロ売りが広がっている。7日の海外市場でユーロ相場は一時、対ドルで約2週間ぶりの安値、対円では約1カ月ぶりの安値までそれぞれ売られた。米金利の上昇やドイツ政治の不透明感を材料に、積み上がったユーロ買いの持ち高を解消する動きが加速した。

8日の東京外為市場では、対ドルのユーロ相場は前日17時時点の水準と比べて0.01ドル程度安い1ユーロ=1.22ドル台後半、対円では同70~80銭程度円高・ユーロ安の1ユーロ=134円台前半~半ばを中心に推移している。ユーロの一段安を予想する声が多い。

【7日以降の対円のユーロ相場】

ユーロ売りが加速した一因は米金利の上昇だ。7日の米債券市場では、需給が緩むとの懸念から債券売りが出て、長期金利の指標となる米10年物国債の利回りは一時、前日比0.06%高の2.86%まで上昇した。米欧の金利差が拡大するとの見方からユーロ買い・ドル売りの持ち高を巻き戻す動きが強まった。

そこへドイツの大連立政権樹立後の人事を巡る不透明感が重なり、ユーロ売りに拍車がかかった。独第2党のドイツ社会民主党(SPD)とメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は7日、大連立政権の樹立で合意したが、新政権の財務相に誰が就くかが見えないなど、人事を巡る不透明感から外為市場はユーロ売りで反応した。

そもそも、対ドルのユーロ売りは出やすい地合いになっていた。米商品先物取引委員会(CFTC)が2日発表した1月30日時点の建玉報告によると、投機筋を表す非商業部門のユーロの買い越し幅は14万8742枚と、1999年のユーロ導入以降での最高水準まで膨らんでいた。対ドルのユーロ相場は目先、1.21ドル台まで一段の下落余地が残るとの予想も出ている。

だが欧州のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)悪化を映す材料があるわけではない。欧州の経済回復は順調で、欧州中央銀行(ECB)の金融政策も正常化に向かっている状況に変わりはない。難航していた大連立協議が合意し「『親欧州』を掲げるSPDが財務相、外相という主要閣僚ポストを得たのは、中長期的にはユーロの支援材料」(三菱東京UFJ銀行の井上雅文アナリスト)との見方は根強い。

そのため、足元のユーロ安進行は「上昇基調における一時的な調整」との解釈が多い。先行きは「3月末か4月ごろに1.25ドルを回復」(クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長)、「年内に1.30ドルを試す可能性も」(三菱東京UFJ銀の井上氏)などとユーロ高を見込む声が優勢だ。

【日経QUICKニュース(NQN) 蔭山道子】

※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。


ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
57,190
+3.62%
2
23,600
+3.41%
3
4,240
+3.36%
4
3,806
+1.57%
5
47,140
+0.92%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
99
+43.47%
2
185
+37.03%
3
290
+31.81%
4
1,286
+27.32%
5
1,448
+26.13%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,021
-22.71%
2
503
-14.31%
3
7426
山大
2,291
-13.7%
4
8918
ランド
7
-12.5%
5
143A
イシン
1,900
-12.24%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
57,190
+3.62%
2
41,800
-2.63%
3
39,570
+0.78%
4
4,240
+3.36%
5
23,600
+3.41%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる