26日は1月末に期末・中間期末を迎える企業の株主優待の権利付き最終売買日。2万4000円の大台を回復したところで日経平均株価には上昇一服感が漂っており、キャピタルゲイン以外で少しでもうまみを得ようと、株主優待に注目する個人投資家も多いだろう。
QUICK端末のナレッジ特設サイト「株主優待ウオッチ」では、優待品を金額換算した優待利回りをランキングで確認できる。1月が権利確定月の銘柄のうち、優待利回りが高いのは以下の通りだ。
優待品の金額換算基準は以下の通り。上限額が設定されていない割引券、カレンダーやオリジナルグッズなどの非売品などは対象外。
・QUOカード、商品券、図書券などの金券は額面金額
・上限額が設定されている割引券は上限額 ・優待品の定価
・「〇〇円相当」と明示された金額
・企業への問い合わせで確認した金額
・優待品が米の場合、重さに応じた「お米券」の金額
・優待品が複数の場合、金額換算が可能なものの合計額
・優待品が選択できる場合、もっとも低い金額
トップのヘルスケア&メディカル投資法人(3455)は優待利回りが300%超えと破格だが、有料老人ホームの入居一時金割引など、内容はちょっと特殊。単純に利回りの高さだけにひかれて投資してしまうのも問題だ。続くミサワ(3169)は割引券や5000円相当の商品、ストリーム(3071)は自社サイトで使える割引券を贈呈する。
ほかに優待が人気を集めそうなところでは洋菓子大手のモロゾフ(2217)。10枚つづりの20%割引券などがもらえ、優待利回りは1.59%だ。1月に中間期末を迎える居酒屋チェーンの鳥貴族(3193)は優待利回りは0.57%にとどまるが、鳥貴族全店で使える食事優待券とあって汎用性は高い。
株主優待ウオッチでは配当分も含めた利回りのランキングも確認できる。例えば先のモロゾフは合計した利回りが2.51%、鳥貴族は0.79%だ。広義のインカムゲインを比べるときの参考にしたい。ただし利回りの高さは株価の低さと裏腹の関係でもある。好地合いのもとで株価が割安に放置されているなら、業績の悪化や減配、優待廃止のリスクがないかチェックすることも必要だ。