19日付の日本経済新聞朝刊は、「メルカリ(東京・港)が、6月をメドに東京証券取引所の新興企業向け市場『マザーズ』に株式上場を計画していることが18日わかった」と報じた。昨年末の上場を目指していたが、ビジネスモデルが資金決済法に抵触する可能性があるとして東証側と調整が続いていた。
UNITED(2497)は2013年8月に創業直後のメルカリ(当時の社名は「コウゾウ」)と資本業務提携を締結した経緯があり、メルカリの株主とされる。これまでもメルカリの上場時期を巡って、UNITED株が上下しており、今回も材料視される可能性がある。UNITEDは18日夜間の私設取引システム(PTS)で17.58%高となり、QUICKの寄り前ランキング(夜間PTS)で4位に入った。寄り付き直後は買い気配で始まり、一時3800円台に上昇した。
報道によるとメルカリは上場時の時価総額が2000億円を超える大型上場になる可能性があるという。上場時には株式の売り出しだけでなく新株も発行する公算が大きいとも。すでに昨年夏までに上場申請を済ませている。
一方、メルカリをめぐっては、物品の販売代金で他の商品を買える仕組みについて、金融庁が資金決済法で定められた資金移動業者に当たると判断。メルカリは前払い式支払手段発行者として登録した。昨年12月、警察から強化を求められていた不正出品への対策として、初回出品時に個人情報の登録を義務化した。
(QUICKエクイティコメント)
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