報道系ベンチャーのJX通信社が17~18日に実施した東京都内の世論調査で、小池百合子東京都知事の支持率は前月からわずかに下げた51.2%(マイナス1.4ポイント)だった。不支持率は20.3%(プラス3.3ポイント)となっている。
豊洲新市場、「移転すべき」46% 「移転すべきでない」21%
先週、小池知事が豊洲新市場への移転を決断したとする報道が相次いだことを受けて、引き続き「豊洲新市場への移転の是非」についても聞いた。豊洲新市場へ「移転するべきだ」と回答した人は46%(プラス1ポイント)と増える一方、「移転するべきでない」と答えた人は21%(マイナス5ポイント)と減少した。「どちらとも言えない」とした人は33%(マイナス3ポイント)だった。
都議選の投票先、都民ファーストの会34% 自民党18%
今週金曜日に告示される東京都議選での投票意向先について質問したところ、都民ファーストの会は34.7%(プラス2.2ポイント)で引き続きトップとなった。一方、自民党は18.7%と前月比0.6ポイントの微増に留まった。共産党は8.0%(前月比マイナス0.3ポイント)と、引き続き3位につけているものの横ばいだ。
小池知事の支持率は1月の調査開始以来じわじわと下落を続け、先月の調査時には前月比8.8ポイント減を記録したものの、ここにきて下げ止まった格好だ。また、築地市場の移転問題でも先週からの「豊洲への移転」「築地の活用」といった報道が繰り返し行われたことで豊洲市場への移転の「理解」が進んだとみられ、移転賛成が大きく増え、反対が減る結果となった。近く表明されるとみられる知事の「決断」のハードルが下がったと言える。
また、都民ファーストの会への投票意向が増えたことから、今月1日に小池知事自身が代表に就任したことで知事の支持層の集約が進んでいることもうかがえる。
JX通信社では1月から毎月、東京都内の有権者を対象とした世論調査を行っており、今回の調査は6回目の実施だ。東京都議選の告示前の調査としては最後となる。調査は17~18日の東京都内の有権者を対象に実施し、726人から回答を得た。
(QUICK NewsLine)