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非製造業DIの悪化目立つ 業種別DI、プラスは「情報・通信」のみ(9月)

記事公開日 2016/10/3 14:46 最終更新日 2016/10/3 14:46 株式マーケット 調査・サーベイ 国内 企業決算見通し QUICKコンセンサスDI

全産業DIはマイナス27で変わらず

株式市場のアナリストによる業績予想の方向感を示す「QUICKコンセンサスDI」(2016年9月末時点)は、金融を含めた全産業ベースでマイナス27となり、前月と同じでした。前月まで2カ月連続で改善し、業績モメンタムの悪化に歯止めがかかり始めたとの見方もできますが、企業を取り巻く環境には依然として不透明要因も多いため、先行き業績に対する慎重姿勢は続いているようです。

QUICKコンセンサスDI

QUICKコンセンサスDIは、アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。

DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。

全産業DIの過去1年の推移をみると以下の通りになります。
9月・・・・・・ 10
10月・・・・・・ 3
11月・・・・・・▲3
12月・・・・・・▲3
1月・・・・・・▲3
2月・・・・・・▲20
3月・・・・・・▲30
4月・・・・・・▲30
5月・・・・・・▲33
6月・・・・・・▲36
7月・・・・・・▲34
8月・・・・・・▲27
9月・・・・・・▲27

6月時点でマイナス36まで下がったコンセンサスDIが、8月時点ではマイナス27まで改善しました。ただ、9月調査分もマイナス27で変わらず、やや足踏み状態です。9月初旬は1ドル=103円台だったドル円相場が、9月下旬にかけて100円台まで円高・ドル安が進んだことにより、主力大型株を中心に業績の先行きに対する懸念が浮上しました。

非製造業DIが悪化

次に、DIを製造業、非製造業の別で見てみましょう。昨年以降の製造業DIは、
9月・・・・・・▲5
10月・・・・・・▲12
11月・・・・・・▲18
12月・・・・・・▲15
1月・・・・・・▲11
2月・・・・・・▲35
3月・・・・・・▲48
4月・・・・・・▲47
5月・・・・・・▲47
6月・・・・・・▲48
7月・・・・・・▲49
8月・・・・・・▲45
9月・・・・・・▲38

これに対して非製造業は、
9月・・・・・・・25
10月・・・・・・・20
11月・・・・・・・15
12月・・・・・・・12
1月・・・・・・・8
2月・・・・・・▲3
3月・・・・・・・1
4月・・・・・・▲1
5月・・・・・・▲9
6月・・・・・・▲18
7月・・・・・・▲15
8月・・・・・・▲7
9月・・・・・・▲15

製造業DIはマイナスが続いていますが、7月のマイナス49を底に、徐々にではありますが改善傾向を見せています。一方、非製造業DIは6月にマイナス18という最悪の水準を付けたのち、8月にはマイナス7まで改善しましたが、9月は再びマイナス15へと悪化しました。物価上昇の気配がなく、消費者物価指数の上昇率が低下するなか、サービス業を中心にして価格を上げられない状況が続いており、業績見通しの悪化につながっているとみられます。

業種別DI、プラスは「情報・通信」のみ

業種別DIを見ると、16業種中、プラスになっているのは「情報・通信」のみ。0が2業種で、残りの13業種はマイナスでした。前月からのDIの動きを業種別に見ると、以下のようになります。

プラス値が低下・・・・・・「情報・通信」
プラス値が0に・・・・・・「建設」
0のまま変わらず・・・・・「医薬品」
プラス値からマイナス値へ・「食料品」「不動産」
マイナス値が改善・・・・・「鉄鋼」「非鉄金属」「電機」「卸売」「小売」「その他金融」
マイナス値が変わらず・・・「輸送用機器」
マイナス値が悪化・・・・・「化学」「機械」「サービス」「銀行」

8月調査分では、それ以前の結果に比べて業種別の数字は改善傾向にありました。しかし、8月の業種別DIがプラスを維持していた業種は5業種でしたが、9月調査分では1業種に減少。マイナス値が改善した業種も7業種から6業種に減り、マイナス値が悪化した業種が2業種から4業種に増えました。全産業ベースのコンセンサスDIが足踏みしているのも、こうした業種別DIの悪化を見れば納得が行きます。

グリーが46%上方修正率でトップ、下方修正トップはベネッセ

3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄のうち、いずれも上位5銘柄をピックアップしてみました。銘柄数の内訳は「強気」が57銘柄で、「変化なし」が187銘柄、「弱気」が169銘柄になりました。

<上方修正率の大きい銘柄>
1位 グリー(3632)・・・・・・・・・・・46.45%
2位 パイオニア(6773)・・・・・・・・・44.18%
3位 セガサミーHD(6460)・・・・・・・41.87%
4位 ソフトバンクグループ(9502)・・・・30.45%
5位 四国電力(9507)・・・・・・・・・・29.01%
<下方修正の大きい銘柄>
1位 ベネッセホールディングス(9783)・▲100%
2位 日本写真印刷(7915)・・・・・・・▲73.88%
3位 神戸製鋼所(5406)・・・・・・・・▲50.86%
4位 不二越(6474)・・・・・・・・・・▲42.90%
5位 商船三井(9104)・・・・・・・・・▲41.50%


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