QUICK企業価値研究所アナリスト 豊田博幸(2018/02/02)
・4Qに入りスマホ向け製品が落ち込み
18/3期4Qに入り、北米大手メーカーの新型スマートフォン向け製品が減少する見通し。円安に加え、3Qまで想定以上の生産数量増が続いたことを踏まえ、企業価値研究所による18/3期通期の連結業績予想は、売上高が8450億円→8620億円(前期比14%増)、営業利益が710億円→740億円(同67%増)に増額する。米大手メーカーの新型スマートフォン生産縮小を踏まえ、19/3期および20/3期業績予想を減額する。ただ、営業利益をみると、過去最高となる18/3期と比較し、19/3期は同額、20/3期は5%増と、高水準で推移する見通し。
・18/3期3Q累計は17%増収、営業利益は81%増
18/3期3Q累計の連結売上高は前年同期比16.7%増の6442億円。主力の電子部品事業が同23.6%増と大幅に伸長したことが貢献。利益面では生産設備増強などにより販管費が同11.1%増えたが、円安、原価低減、製品競争力の強さなどで吸収し営業利益は同81.0%増の595億円になった。
・リスクファクター ~デジタル化への対応
・アナリストの投資判断 ~高水準の利益を評価し、株価は上昇基調に転じると予想
18/3期4Q以降、米大手メーカーの新型スマートフォン向け製品が減速するものの、円安、3Qまでのスマートフォン向けの販売拡大、ゲーム機向けや車載向けの順調な回復などから当研究所では18/3期の営業利益が過去最高を更新するとみている。有望な製品を抱えていることなどもあり、来19/3期以降も高水準で推移しよう。利益水準の高さを評価し、株価は上昇基調に転じると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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