QUICK企業価値研究所アナリスト 中村宏司(2017/12/15)
・18/3期の経常利益を360億円→400億円に増額
企業価値研究所では18/3期連結の経常利益を360億円→400億円(前期比29%増)と従来予想を上方修正した。下期の亜鉛価格の前提を引き上げたことが修正の主因である。前期比では、前期に在庫要因が利益を押し上げていた反動や各種コスト増で金属事業の採算が大幅に悪化するものの、機能材料事業の採算改善でカバーし経常増益を予想する。
・19/3期以降も機能材料事業の伸長で増益基調が続く
19/3期以降の業績予想も上方修正。機能材料事業の伸長により増益基調が続くと予想。機能材料事業では、電解銅箔と自動車排ガス用触媒の販売増を見込む。金属事業では、在庫要因による悪影響もなくなり、修繕費の減少、カセロネス鉱山の赤字縮小を見込む。自動車部品事業では、ドアロックの拡販と、海外生産拠点の生産効率の向上によるコスト削減で採算の改善を見込んでいる。
・上期は機能材料事業の伸長で経常利益は倍増
18/3期上期の経常利益は前年同期比96.6%増の176億円。機能材料事業の採算が大幅に改善し、全体の経常増益に貢献した。
・リスクファクター ~非鉄金属市況、電子部品の動向
・アナリストの投資判断 ~足元の好業績は織り込み済み。上値は限定的
株価指標面では、18/3期と19/3期の当研究所予想連結PERの平均値は12倍と同業他社平均とほぼ同水準にある。足元の好業績は既に株価に織り込まれており、上値は限定的だと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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