QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2017/12/04)
・当研究所の通期純利益予想を4430億円に増額
18/3期上期の連結業績は、純利益が前年同期比19.9%増の2425億円となり、上期としての最高益を更新した。世界経済がリーマンショック以降、初の本格的回復過程に入り、資源市況も回復傾向にあることを背景に、同社が「稼ぐ・削る・防ぐ」ことを徹底、きめ細かくグループ会社の収益力向上に注力してきた成果が表れている。企業価値研究所では18/3期通期の純利益予想を、上期の業績などを踏まえて4430億円(前期比26%増)に上方修正する。
・世界経済の拡大続き、主要事業が着実に伸びる見通し
当研究所では世界経済の拡大基調が継続するとともに、同社の主要事業が着実に伸びるとみており、同社の連結業績に関し、19/3期および20/3期の純利益予想も上方修正する(業績表参照)。各セグメントでの既存事業、グループ会社の収益力向上の取組み、積極的な資産の入替えが安定的な収益成長に寄与するとの見通しに変化はない。
・リスクファクター ~中国経済の先行き、資源市況等
・アナリストの投資判断 ~株価は大手5社にあって唯一上場来高値を更新。上昇基調続く見通し
株価は16年7月に年間の安値1135.5円をつけたが、その後は堅調な業績動向を背景に上昇基調が続き、17年11月には上場来高値となる2053.5円をつけた。同社の連結PBR(実績ベース)は大手5社にあって唯一1.0倍を超えているが、これは同社の自己資本利益率(ROE)が15.3%(17/3期実績)と同業他社の水準を大きく上回っている点が大きい。株価も大手5社にあって唯一、上場来高値を更新している。当研究所では今回、同社の連結業績予想を増額しており、着実な収益成長を背景に、株価は上昇基調が続くとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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