第一興商(7458)カラオケ・飲食店舗の既存店回復などから今期営業8%増益予想に増額

QUICK企業価値研究所アナリスト
永田和子(2017/9/11)

・ストック型収益構造の業務用カラオケ軸に安定成長へ
連結営業利益の企業価値研究所予想は今期223億円(前期比8%増)、来期230億円。「DAM」の稼働台数、賃貸契約件数の増加に連動するストック型収益構造の業務用カラオケ事業を軸に安定成長が続く見通し。前回予想との比較では、『ビッグエコー』既存店売上高が都心店中心に回復基調にある(賃金上昇や価格競争一服が後押し)ことを主因に小幅増額した。カラオケ・飲食店舗事業も来期にかけて営業増益が続こう。「DAM」のシェアは商品力、営業力、露出力をテコに上昇中。他のカラオケルーム店舗の受け皿となる点や自治体との連携で商機が大きい高齢者市場開拓などにより、今後もシェア拡大が続こう。

・潤沢なキャッシュに基づく積極的株主還元継続を期待
同社は09/3期から株主還元を積極化。今期も8月に18万株の自己株を取得したほか、6期連続の増配を予定する。出店・M&Aなど成長投資を考慮しても、今、来期とも年間100億~150億円規模のフリーキャッシュフロー創出が見込まれるため、株主還元の原資は潤沢。当研究所は今、来期の自己株取得を40万株、年間配当を今期120円/株、来期125円/株と見込んだ(配当性向47%台)。総還元性向は6割を超える見通し。ROEの高水準を維持するためにも、積極的な株主還元継続に期待したい。

・リスクファクター ~消費マインドの冷え込みなど

・アナリストの投資判断 ~安定成長、株主還元、高齢者市場での商機をテコに中長期的に株価上昇へ
今期総還元利回り3.0%(当研究所予想)と過去2年の平均に近く、短期的な株価上昇余地は限定的とみる。だが、安定成長と積極的株主還元、高齢者市場での商機から、中長期的には上昇軌道を辿るとの見方を据え置く。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)

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