QUICK企業価値研究所アナリスト
中村宏司(2017/9/7)
・18/3期の経常利益を304億円→360億円に増額
企業価値研究所では18/3期連結の経常利益を304億円→360億円(前期比16%増)と従来予想を上方修正した。機能材料事業で主要製品の販売が好調に推移していることを考慮した。前期比では、前期に在庫要因が利益を押し上げていた反動や各種コスト増で金属事業の採算が大幅に悪化するものの、機能材料事業の採算改善でカバーし経常増益を予想する。
・19/3期以降も機能材料事業の伸長で増益基調が続く
19/3期以降の業績予想も上方修正。機能材料事業の伸長により増益基調が続くと予想。機能材料事業では、電解銅箔と自動車排ガス用触媒の販売増を見込む。金属事業では、在庫要因による悪影響もなくなり、修繕費の減少、カセロネス鉱山の赤字縮小を見込む。自動車部品事業では、ドアロックの拡販と、海外生産拠点の生産効率の向上によるコスト削減で採算の改善を見込んでいる。
・1Qは機能材料事業の伸長で30%経常増益
18/3期1Qの経常利益は前年同期比29.9%増の76億円。金属事業が経常赤字と苦戦したが、機能材料事業の採算改善でカバーし、全体では経常増益となった。
・リスクファクター ~非鉄金属市況、電子部品の動向
・アナリストの投資判断 ~株価は高値水準。当面の株価は上値の重い展開を予想
株価指標面では、18/3期当研究所予想連結PER13倍と同業他社平均と同水準にあり割安感は乏しい。株価は高値水準にあり、当面の上値は限定的だと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。